PYXORAで⌘1〜⌘9を仕事の入口にする|初回セットアップと並び順の決め方
Chatwork、Gmail、Slack、Google カレンダーを毎日行き来している。しかも本業用と取引先用でアカウントが分かれている。そんな働き方をしていると、朝の最初の10分が「どの画面がどこにあったか」を探す時間で終わってしまいます。この記事は、そういう人がPYXORAを最初に設定するとき、どこから手をつけて、どう並べるかを決めるための手順です。Chatworkだけに絞った手順や、朝のルーチン全体の作り方はここでは扱いません。あくまでアプリの中の並びと、⌘1〜⌘9の割り当てに寄せて書きます。
先に結論 PYXORAの初回セットアップでいちばん効くのは、切り替えの操作を覚えることではなく、並び順を先に決めてしまうことです。並び順はそのまま⌘1〜⌘9の番号になり、その番号が毎朝の「開く順番」になります。登録したい順ではなく、仕事が進む順に並べてください。
タブを行き来する運用が崩れるのは、探すときと取り違えるとき
ブラウザのタブで複数サービスを開いておく運用は、数が少ないうちはよく機能します。崩れ始めるのは、開いているタブが横に伸びてタイトルが読めなくなったあたりからです。アイコンだけが並んだ状態から目当ての画面を見つけるには、結局いくつかクリックして中身を確かめることになります。1回あたりは数秒でも、朝の確認と会議前の準備で1日に何十回も起きるので、体感としてはかなりの割合を占めます。
もうひとつは取り違えです。同じサービスに複数のアカウントでログインしていると、画面の見た目はほとんど同じになります。ウィンドウを切り替えた直後に、いま開いているのが本業用なのか取引先用なのか、一瞬迷う。この迷いは、注意力の問題というより、画面の並びに手がかりがないことから来ています。並びが固定されていれば「左から3つ目は取引先用」と体で覚えられますが、タブの順番は開いたり閉じたりするたびに変わってしまいます。
ここで大事なのは、どんなアプリを使っても取り違えがなくなるわけではない、という点です。仕組みでできるのは、間違えにくい配置を作ることと、いまどこを開いているかを分かりやすくすることまでです。なぜサービスを1か所にまとめるのかという話は 複数の Web サービスを 1 つのアプリにまとめると、仕事はどう変わるか にまとめてあるので、集約そのものを迷っている段階なら先にそちらを読んでみてください。
「どう切り替えるか」より先に「何番か」を決める
PYXORAでは、登録したサービスやアカウントを⌘1〜⌘9で呼び出せます。この機能を知ると、まず切り替え操作の練習から入りたくなりますが、実際に効いてくるのは操作の速さそのものではありません。番号と役割が一対一で結びついているかどうかです。
⌘3を押したら取引先用のChatworkが出る、と決まっていれば、押す前に考える必要がなくなります。逆に、思いつきで追加していった結果、⌘3が日によって別の画面を指すようになると、押すたびに画面を見て確認する動作が挟まります。これはタブを探しているのとあまり変わりません。速いショートカットを覚えることと、迷わない配置を作ることは別の作業で、後者を先にやったほうが結果的に早く楽になります。
だからPYXORAでは、並び替えを「後で気が向いたらやる整理」ではなく、初回セットアップの一部として扱うことをおすすめしています。並び順を決めるという行為は、そのまま「自分は1日をどの順番で始めるか」を決める作業でもあります。
初回セットアップは、サービス→アカウント→並びの順で
順番を間違えると、あとから並べ直す手間が増えます。次の3ステップで進めるのがおすすめです。
- 入れるサービスを決める — 毎日開くものだけを挙げる。月に数回のものはこの段階では入れない
- アカウントを足す — 同じサービスでも、本業用・取引先用のように使い分けているものを別々に登録する
- 並べ替える — 仕事が進む順に上から並べ、その並びを⌘1〜⌘9として使う
最初のステップで手が止まる人が多いところなので補足します。「入れるサービスを決める」は、使っているサービスを全部書き出す作業ではありません。今週、朝いちばんに開いたものを思い出して挙げるほうが実態に合います。使ってはいるけれど週に1回しか開かないものは、あとから足せば十分です。最初から全部入れると並びが長くなり、⌘1〜⌘9の枠に収まらなくなります。
アカウントを足す段階では、PYXORAがアカウントごとにCookieやログイン状態を分けて保持する点が効いてきます。同じサービスに別々のアカウントで同時にログインしたままにでき、シークレットウィンドウを開き直したり、ログアウトしてから入り直したりする必要がありません。Chatworkを本業用と取引先用で分けている場合の具体的な進め方は Chatworkを複数アカウントで使い分ける方法 に書いてあります。なお、複数アカウントの並行利用については各サービスの利用規約をご確認ください。サービス側の定めは製品の機能とは別の話です。
登録できるサービスは、Chatwork、Gmail、Slack、LINE WORKS、Google カレンダー、Google Meet、Zoom、Microsoft Teams、Discord などが例として挙げられています。対応するサービスは増減することがあるので、使いたいものが一覧にない場合はカスタムURLでの登録も試してみてください。社内の管理画面やグループウェアのように、一覧には載らないけれど毎日開くものは、ここで拾えます。
⌘1〜⌘9は「仕事の流れ順」に割り当てる
並びを決める基準は大きく2つあります。使う回数が多い順に上から置く頻度順と、1日の進み方に合わせる流れ順です。試した範囲では、朝の立ち上がりに効くのは流れ順のほうでした。頻度順にすると、たしかに⌘1と⌘2はよく使う画面になりますが、押す順番が日によって変わるため、番号を思い出す一手間が残ります。
流れ順の基本形は、予定 → 連絡 → 作業です。今日は何があるかをカレンダーで確認し、次にチャットやメールで自分宛の連絡を拾い、最後にその日の作業場所を開く。この3つを⌘1・⌘2・⌘3に置くと、朝は上から順に押していくだけになります。4番以降には、使う頻度は落ちるけれど1日のどこかで開くものを置きます。
| 番号 | 置くもの | 決め方の目安 |
|---|---|---|
| ⌘1〜⌘3 | 予定・連絡・その日の作業場所 | 毎朝この順に押す前提で並べる |
| ⌘4〜⌘6 | 2つ目のアカウント、会議ツール | 日中に何度か戻る場所 |
| ⌘7〜⌘9 | 週次で見るもの、社内の管理画面 | 開く日が決まっているもの |
使ってみて分かったこと — 同じサービスの2つ目のアカウントを⌘2の隣に置いたときは、押し間違いに気づくまで数秒かかることがありました。並びを変えて、間に別のサービスを1つ挟む形にしてから試すと、切り替えた直後に画面の色や構成が変わるので、違う場所に来たことが分かりやすくなりました。取り違えを完全になくす配置というものはありませんが、隣に似た画面を置かないだけでも手がかりは増えます。
もう1つの考え方として、アカウントを軸に並べる方法もあります。本業用のサービスを⌘1〜⌘4、取引先用を⌘5〜⌘8にまとめる形です。ただし、これはサービスとアカウントの2つの軸が混ざりやすく、「取引先用のカレンダーは何番だったか」を毎回考えることになりがちです。サービスの並びとアカウントの並びを1つの列に混ぜない、つまりどちらか一方の軸を主にして並べる、というルールを最初に決めておくと迷いにくくなります。
朝と会議前に、番号がどう効くか
朝、Macを開いてPYXORAを起動したら、⌘1を押します。カレンダーで今日の予定を見て、会議の時間と場所を確認する。次に⌘2で連絡を見て、自分宛のメンションとDMだけ拾う。ここで返信を全部片づけようとせず、急ぎだけ返して先に進みます。最後に⌘3で今日の作業場所を開く。ここまでが決まっていると、朝の最初の数分に「次はどこを見るんだったか」と考える場面がなくなります。
会議前も同じ考え方です。開始5分前になったら⌘1で予定を開き、そこから会議ツールに入る。会議中に共有する画面が別のサービスにあるなら、その番号をあらかじめ決めておくと、画面共有中に探し回らずに済みます。会議まわりの情報をどこに置くかという整理は 会議前にリンクを探さない仕事環境の作り方 で扱っています。
使ってみて分かったこと — 番号を決めた初日は、結局サイドバーをクリックして開いていました。手が覚えるまでには数日かかります。効果が出たと感じたのは、⌘1〜⌘3の3つだけを意識して1週間続けたあとでした。9個すべてを一度に覚えようとするより、毎朝押す3つに絞ったほうが定着が早かったです。
なお、朝の開く順番そのものをどう組み立てるかは、ブラウザやスマートフォンも含めた話になるので 朝の仕事開始を早くする「開く順番」テンプレ にまとめてあります。この記事の⌘1〜⌘3は、そのテンプレートをPYXORAのアプリ内で固定したもの、という位置づけで読んでもらえれば分かりやすいと思います。
並び順でよくある失敗
セットアップの相談でよく出てくるつまずきを3つ挙げます。どれも最初にやりがちで、あとから直せるものです。
- 並べすぎる — 使っているサービスを全部入れて、⌘1〜⌘9が埋まったうえにサイドバーが伸びる。毎日開かないものは下に送る
- 通知を全部オンにする — アカウント別に通知を整理できるからといって全部有効にすると、まとめた意味が薄れる。まず全部オフにして、必要なものだけ戻す
- 各サービスの規約を確認しないまま複数アカウントを増やす — サービスごとにアカウントの扱いの定めは異なる。登録前に利用規約を確認する
並べすぎについて補足すると、9個の枠を埋めること自体が目的になってしまうのがよくあるパターンです。枠が空いていると損な気がして、月に1回しか開かない画面まで登録してしまう。そうすると、番号を押したときに出てくる画面が予想しづらくなり、結局サイドバーを見ることになります。最初は4つか5つで始めて、足りないと感じたときに足していくほうが並びは安定します。PYXORAには非アクティブなアカウントを自動でスリープさせる仕組みもありますが、それは動作の話であって、並びが長いこと自体の使いにくさは別に残ります。
通知については、アカウント別に整理できる点をどう使うかがポイントになります。全部の通知を受け取る設定にすると、まとめる前と同じ量の割り込みが1つのアプリから来るだけです。実際に運用してみると、通知が必要なのは⌘1〜⌘3に置いた画面くらいで、残りは自分で見に行くほうが集中が途切れませんでした。設定を減らす方向で調整するのが向いています。
まとめ
PYXORAの初回セットアップは、入れるサービスを絞り、アカウントを足し、最後に並び替える、という順番で進めるとやり直しが少なくなります。並びは仕事の流れ順、つまり予定 → 連絡 → 作業を上から置き、それをそのまま⌘1〜⌘9として使ってください。番号と役割が一対一になっていれば、朝も会議前も、押す前に考える時間がなくなります。
最初から9個を埋める必要はありません。毎朝押す3つを決めて1週間試し、足りないものを足していく。この進め方が、いちばん定着しやすいと感じています。アカウントを分けること自体は運用の工夫であって、取り違えを仕組みで完全に防げるものではないので、送信前にいまどの画面を開いているかを見る癖と合わせて使うのがおすすめです。
よくある質問
⌘1〜⌘9の番号は何を基準に決めればよいですか。 使う回数の多さだけで決めるより、仕事の流れの順に並べるほうが朝の動きと合います。予定・連絡・作業の順に⌘1から置き、上から押していけば1日が始まる形にしておくと、番号を思い出す手間が減ります。
同じサービスの複数アカウントは隣どうしに並べたほうがよいですか。 どちらが正解と決まっているわけではありません。PYXORAはアカウントごとにCookieやログイン状態を分けて保持しますが、画面の見た目は似ているため、隣に並べると押し間違いに気づきにくいことがあります。気になる場合は間に別のサービスを挟む並びを試してください。あわせて、各サービスの利用規約をご確認ください。
無料のまま使えますか。 公式サイトの案内では、2アカウントまでは無料で使え、3アカウント以上はProプランの対象です。Proは月額980円(税込)、年額9,800円(税込)と案内されています。料金や無料の範囲は変わることがあるため、最新の条件は公式サイトでご確認ください。
サービスやアカウントが9個を超えたらどうなりますか。 ⌘1〜⌘9で直接呼び出せるのは9つまでで、それ以外はサイドバーから開く形になります。10個目が出てきたら、番号を増やすのではなく、毎日開くものを上位に残してたまにしか使わないものを下に送るほうが並びを保ちやすくなります。
Macであれば動きますか。 公式サイトではmacOSのApple Silicon対応と案内されています。動作は環境によって差が出ることがあるため、手元のmacOSのバージョンでの挙動は実際に登録して確かめるのが確実です。
よくある質問
- ⌘1〜⌘9の番号は何を基準に決めればよいですか?
- 使う回数の多さだけで決めるより、仕事の流れの順に並べるほうが朝の動きと合いやすくなります。予定を確認する画面を⌘1、連絡を見る画面を⌘2、その日の作業場所を⌘3、というように、上から順に押していけば1日が始まる形にしておくと、番号を思い出す手間が減ります。
- 同じサービスの複数アカウントは隣どうしに並べたほうがよいですか?
- どちらが正解と決まっているわけではありません。PYXORAはアカウントごとにCookieやログイン状態を分けて保持しますが、画面の見た目は似ているため、隣に並べると押し間違いに気づきにくいと感じることがあります。取り違えが気になる場合は、間に別サービスを挟む並びを試してみてください。なお、サービスによってはアカウントの並行利用について定めがあるため、各サービスの利用規約をご確認ください。
- 無料のまま使えますか?
- 公式サイトの案内では、2アカウントまでは無料で使え、3アカウント以上はProプランの対象です。Proは月額980円(税込)、年額9,800円(税込)と案内されています。料金や無料の範囲は変わることがあるため、申し込み前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。
- サービスやアカウントが9個を超えたらどうなりますか?
- ⌘1〜⌘9で直接呼び出せるのは9つまでなので、それ以外はサイドバーから開く形になります。10個目以降が増えてきたら、番号を増やすのではなく「毎日開くもの」だけを上位に残し、たまにしか使わないものを下に送るほうが並びは保ちやすくなります。
- Macであれば動きますか?
- 公式サイトではmacOSのApple Silicon対応と案内されています。動作は環境によって差が出ることがあるため、手元のmacOSのバージョンや構成での挙動は、実際に登録して確かめるのが確実です。
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